カウンティングとは英語でカウントすること、つまり数を数えることですが、カジノでは、カードゲームで既にどんなカードが出たかを覚えておき、今後どんなカードが出やすいかの判断材料にすることを指します。
ダイスを振るようなゲームの場合、過去にどのような数字が出たかは、次にどんな数字が出やすいかの判断材料にはなりません。
過去の事象とは全く無関係に次に3が出る確率は他の目と同じく1/6
もちろん運とか流れというような意味では、例えば3が2回続けて出ればもう次は3は出ないだろうと考えたりすることはよくありますが、確率論的にはこのような考え方は一切意味がありません。
ダイスそのものに何か細工が施されていて特に3が出やすくなっていたりするのでもない限り、前回も前々回も3が出たからと言って次も3が出やすいことはありませんし、その逆に特に3が出にくくなることもない訳です。
過去の事象とは全く無関係に、次に3が出る確率は他の目と同じく1/6となります。
ですが一組52枚のカードを使うようなゲームでは必ずしもこの考え方は当てはまりません。
一回のゲームで用いたカードをまた組に戻した上でシャッフルして次のゲームを開始するのではなく、ある程度のゲーム回数までは、一度使ったカードはそのまま捨て札にして残ったカードのみを使う場合、過去にどんなカードが出たかというのは次のゲームで何が出やすいか、逆に出にくいかに明らかに影響を及ぼします。
カジノでカウンティングが有効なブラックジャック
極端な話、Aが4枚とも出てしまったのであれば、次のゲームでAが配られることはあり得ません。
カジノでカウンティングが有効なものとしてよく知られているのはブラックジャックです。
ただ、予め断っておきますが、これは実際のカジノで行うのは事実上禁止されています。
紙に書いたりしてあからさまに行うのはもちろんのこと、頭の中だけでやるのも止めておいたほうが無難です。
頭の中だけで行うのは誰にも分からないだろうし、そもそもカウンティングとは無関係に勝つための戦略を練っているのと区別がつかないのではないかと思われるかもしれませんが、見よう見まね程度でちょっとやる程度であればともかく、本気でやるとどんなケースでどんな賭け方をしているかによって明らかに分かってしまうとされます。
カジノは私的な施設ですから、経営者の意思によって施設側に不適切と思われる人物の入店を拒否する権利があり、あまりにあからさまに行うことで施設側に何かマイナスの影響を及ぼしたと判断されると出入り禁止措置が取られる可能性もあるわけです。
あくまで知識として知っておくに留めておきましょう。
カウンティングがどのように有効かの分かりやすい例
カウンティングがどのように有効かの分かりやすい例を挙げますと、例えば残りの中には10の役割をするカード、つまりK、Q、J、10が他と比べて比較的多く残っている状態だと仮定します。
ここで例えば自分に配られた2枚が7と4だったとしますと、次に10が出やすい状態なのですから3枚目を引くと21になる可能性が高いと判断できます。
一方、配られた2枚が7と8だったとしますと、3枚目を引いて10が出ると25になってバストする可能性が高くなっていると分かります。
ディーラー側についても似たようなことが言え、例えばディーラーの見えているカードが6の場合、裏向きのカードが10であれば合計16となり、ルールによって必ずもう1枚引かなければなりません。
そうするとバストする可能性が高そうだなと分かり、こちらとしては低い数字でも無理をせず止めておいたほうが良さそうだという判断につなげることができるわけです。
まとめ
もちろん実際には10以外のカードの出やすさや出にくさも問題となりますから、パターンの数は膨大となり、全てを覚えておいて即座に判断材料に利用することは口でいうほど容易なことではありませんが、簡易的に活用できる方法はいくつか知られています。